声優養成所に入所して、目指すことは「事務所に所属する」ことです。(中には習い事のような感覚の人もいれば、別の夢があるけど声優になるための勉強が役に立つと思うから通っているような人もいますが。)
現在多くの声優養成所がありますが、そのほとんどが声優事務所による運営です。自社で養成所を持っているからこそ、そこから新人を発掘する。そのため、運営側が直接採用の受け皿である事務所を持っていない専門学校などを卒業してもすぐ声優になれるパターンはほぼゼロなのです。(アニメ系専門学校を卒業して、また養成所に通いなおす方は非常に多い印象。何のために専門学校に行き、貴重な数年を過ごすのか。よく考える必要があります。)
スポンサーリンク
日ナレ系列の声優事務所に入るには、日ナレに入るしかない
これはみんなわかっていて日ナレに来ます。アニメや声優さんに詳しくて、好きな声優さんがいるからアーツビジョンに入りたいとか、アイムエンタープライズに入りたいとか、そういうきっかけの生徒さんはたくさんいます。
私の場合はずっと一般人(?)でしたので、アニメも声優も詳しくはありません。声優事務所関係も詳しくはないので、週1で通えて交通の便もいい日ナレにしました。実際、そういう理由で他の養成所ではなく日ナレに決めた人もたくさんいます。いい意味でも悪い意味でも、日ナレは「とっても気軽に踏み入れられる声優養成所」なのです。だから本当にいろんな人がいます。
事務所所属までの道のり
上記のように門戸が広い養成所だからこそ、生徒数に対する「声優になれる人」の割合はひっっっっじょーーーーーーーーーーーーに低いです。そんな中で勝ち抜いていった人の話や講師の話などを参考に、道のりをまとめていきたいと思います。
まずクラスでトップにならないと話にならない
そんなバリエーション豊富なクラスの生徒の中で「まずはトップにならないとなんの道も開けない」。
クラスの中から1人~3人くらい(諸説あり)が、冬に毎年開催される事務所に所属できるかどうかのオーディションに呼ばれます。講師が推薦枠を持っているので、日ごろのレッスンの成果を評価し誰をオーディションに呼ぶか決めます。誰も呼ばれなかったというクラスは聞いたことがないという噂なので、クラスでトップならそのオーディションに参加できます。
ボイスサンプル等の審査
晴れてクラス内での競争を勝ち抜き、チャンスをもらったとしても、まだまだたくさんのライバルを蹴落とす必要があります。【全国の日ナレ校舎数×一日のクラス数×1週間×2人くらい】という莫大な人数がオーディションに参加しています。
そこで「ボイスサンプル」というやつを作ります。
セリフとかナレーションとか、自分の声を売り出す為の素材です。どんな内容かは年によって違うのかもしれません。スタジオを借りたりして本格的に録るそうですが、この審査で相当数ふるいにかけられるとか。クラスではダントツトップでも、この段階が突破できない人が大量発生。厳しい世界です。。
役員面接
そしてボイスサンプルで興味を持ってくれた事務所があれば、面接に呼ばれて所属かどうか決まります。即所属だけではなく、「預かり所属」という保留期間に突入のパターンもあるそうです。研修科くらいまで行くと、クラスに預かりの人もちらほらいたりするようです。
結論:道のりははるか遠いけど、誰でも可能性は持っている
以上、クラスでもトップになれないようなら残念ながら声優になれる素質はほぼありません。クラスでトップは最低条件です。
余談ですが、ゲームを初めてから少し二次元おたく界隈の人々と交流することがあります。その界隈に居る人の「声優養成所に通っていた」という割合はすごく高いです。驚きです。アニメやゲームのおたく、コスプレをしたりする人、けっこう一度は声優を目指しているみたいです。それでもほとんどの人は夢かなわず普通に仕事をしたりイチ消費者として秋葉原にいたり・・・。声優になることがいかに狭き門かということがよくわかります。
厳しい世界ですが、日ナレ生としてその世界の端っこに今いるんだなぁと思うと、面白いですよね。日ナレ生の人、これから日ナレに通おうか考えている人、自分の可能性を信じて日々頑張りましょう。
スポンサーリンク